Mの独り言

アラカン女性が感じる日常です。

「誠意」はあるけどズレもある。

先月、夫が白内障の手術を受けた。

手術は無事に終了、経過も良好で何より。

 

それはさておき。

 

今回も手術の説明を聞いていて、笑いのツボにはまってしまった。

これは手術あるあるなのか?

この業界では何の不思議でもないことなのか?

とにかく、私にはある意味理解の壁を越えたところにある「誠意」がおかしい。

 

これまで、手術の説明を聞いたのは3回。

この回数が多いのか少ないのかはわからない。

 

最初は私の盲腸。

50歳を超えて盲腸になった。

で、いよいよ手術という時に、チクチクするお腹を抱えながら(世間が言うほどには痛くなかったのよね・・・)

説明を聞いて、結構な量の書類にサインをしまくった。

そして最後に看護婦さんが言ったのだ。

「手術室では患者さんがリラックスできるように音楽をおかけするのですが

誰の曲がいいですか???」

まさかこんな時にそんなことを聞かれるとは思ってもいなかった。

それにリラックスするって、麻酔かけてくれるのじゃないのかい?

「勿論、麻酔をするまでの間ですよ~」

でも、咄嗟には好きなアーティストも浮かばず、結局元気が出そうだなと

嵐をリクエストしたのだった。

手術着に着替えて、やや緊張しながらオペ室に入ったら

流れていたわ、嵐。

 

次が孫が生後3日で受けた大腸の手術説明。

手術後に先生が色々説明をしてくれた。

そしてまた、大量の書類。。

その書類の中に、面白いものがあった。

子供の父母の年齢。祖父母の年齢。

ま、それは何となくわかるわね。

次に父母の性格・・・?

長所と短所、それぞれね。

性格って何か孫の病気に関連あるのだろうか?

思うに、手術後に揉めるようなことがあった場合に

あらかじめ、父母の性格を知って対処するということなんだろうな。

その場合、祖父母の年齢も関連してくるのかもしれない。

病院も大変ね。

 

そして、今回の夫の手術。

簡単な手術だと言われるが、何しろ「目」なので怖いことは怖い。

丁寧に説明をしてくださる。

最後に看護婦さんが一言。

「とても緊張する、と言われる患者さんには・・・・」

ん?緊張する患者さんには、何か特別な手を打ってくれるというのか!

何だろう??

私なら全身麻酔がいい。あれは盲腸で体験して、手術後に管を抜くのが痛かったけれど

でも、怖さを考えたら、まだあの痛みの方がましだ。

きっと全身麻酔ね。お値段が高くても、私はそれを希望するな。。

「・・・患者さんには、スタッフが手術の間ずっと手を握って励まします!」

?????

思いもしない回答で、なんと反応してよいのやら。。

夫は必要ありません、と答えていたけれど、病院というか医療関係者の発想は

どこからくるのかハテな?

 

白内障の手術中、付き添いの私は半ば強制的に進行中のオペのモニターを見たのだけれど、思わず解説してくれる看護婦さんに聞いてしまった。

「手を握って欲しいと言われる患者さんっておられるのですか?」

実際、手を握ることもあるらしい。

私も近い将来、きっと白内障の手術を受けることになるだろう。

同じ病院でしてもらうだろう。

果たして、怖がりの私は手を握ってもらいたいか?

握ってもらうとして、そのスタッフを指名できるのか?

だって、あ、この人の手は嫌だ!と思う人だっているじゃない。

人の手って、安心感になるのだろうか。

夫に聞いたら、夫はずっと寝かされたベットの端を握っていたらしい。

他人の手ならば、案外とそちらにも気が逸れて、それはそれでいいのかもしれないな。

とか、手術よりもそのことがずっと頭を離れない。

私は握ってもらうのか?拒否できるのか?

とても悩ましい。

それにしても、誰が初めに手を握るという策を考えたのか。。。

効果について数字が出ていたら、是非とも教えてほしいものだ。

 

手術を受ける度に、一般人では考えつかない発想にいつも驚かされる。

そこには「誠意」は感じるのだけれど、なぜか少しだけズレがある。