Mの独り言

アラカン女性が感じる日常です。

大人になったから話せること。

キルトで上京したので、友人に会ってきた。

6月にも会った高校時代の友人。

 

前回会った際にもとても元気をもらったのだけれど

今回も本当に会ってお喋りができて嬉しかった。

私は高校時代の記憶が曖昧で

ずっと1年生の時に同じクラスになって友人になったのだと思っていたが

違っていてビックリ。

クラスは違っていたのだけれど

私の中学時代からの友人が彼女と同じクラスで

私がその中学時代の友人の元へよく遊びに行っていて

それで彼女とも仲良くなったらしい。

で、2年で同じクラスになって、3年ではまた違うクラスになったのだけれど

私の中ではすごく大切で憧れてた友人なんだよね。

 

今回は、不思議だった。

高校時代、とても仲が良かったと思っていて、あれこれ話していたはずなのに

大人になったから、

しかももう還暦を迎えるような歳になったからこそ

話せる話があるんだな、とつくづく感じたのだ。

 

それは互いの家庭環境の話。

私はいわゆる毒母から逃げることばかり考えていたこと、

それに押しつぶされそうになっていたこと、

その問題に気が付いてからのこと・・・等々。

彼女は、ご両親が別居するほど仲が悪かったこと、

だからこそ兄弟で団結して頑張ってきたこと・・・等々。

他にもあるけれど、割愛。

 

子供の頃は世界が狭い。

ましてや、他所の家庭のことなど全然わからない。

自分の家が全てだと思って生きている。

あの当時、

県内一の進学校で、女子高でありながら自由で

毎日、元気にワイワイ言いながら勉強していた私も彼女も

問題を抱える家庭で暮らしていたのだ。

知らなかった。

知らなかったし、言えなかった。

私は、兄弟の仲がいい彼女が羨ましいと思って見ていた。

彼女は、私の母の裏側を知らないから、安定した家庭が羨ましかったらしい。

でも、お互い、他所の家のことなんて

知らなかったものね。。。

 

子供ってかわいそうだよね。

世界が狭いから。

もっと違う世界があるんだよね。

 

歳をとるのも悪くない。

何とか生きてきて、さらりと昔を振り返ることができるようになった。

今も、私も彼女も抱えている問題はある。

それもお互いに正直に話した。

本来ならばとても暗く重い話題なのかもしれないけれど

彼女とならば、前向きに会話ができる。

それがとても嬉しい。

困ったことを話しているのに、全然暗くならずに

頑張ろう!と思えるのが嬉しい。

大人になるってこういうことなんだと思う。